旅人のお食事事情


Let's go to the pub

【Restaurant編】







すっかり『日本の夏!』とも言うべき湿気の多い今日この頃
そして、来る梅雨明けには最も美味しいのも
   これまたビール!!

  


ロンドンでもドイツでもそれは世界共通用語のように
もっとも暑いときにはパブへ 

我が国と違ってヨーロッパの夏は30℃という気温まで上がっても
ちょっと日陰に入るとほっと息つくことができる
カラッと系

ですから、どんよりとした雲模様のお天気シーズンが終わったら
待ちかねたようにカフェやパブではテーブルと椅子を野外に出し始めます

そんな時はカフェでもパブでも飲み物を店内で選んで
(パブの場合は購入して)
野外のテーブルにつく人々が多いこと

特に今年(2006年)は一気に7月に入り気温がぐんぐん上昇
ロンドンに住む方々は普段クーラーはないお宅が多いので
“夜暑くて眠れないわ〜”という声も聞くほどです

さあ!そんな時はカフェへ
パブへ



しかし!!

今回ご紹介するのは
ロンドンの中でも最も好きなショッピング地区
チェルシー地区のお買い物後のほっと一息つく
カフェ
お惣菜を購入できる
デリ
夕食にも美味しいお勧めの
レストラン 


ロンドンでの『食の進化』を訪れる度に感じる
ミセス・ハリガンのお宿からも比較的近い
そんなお薦めスポットのご紹介

これからの季節は夜の10時近くまで陽の高い
そんなロンドンの夜を目一杯楽しむために
出かけてみてはいかがでしょう 










  〜 ロンドン 〜


 【2】



カフェ、デリ&レストラン
チェルシー地区から



この地区は中心地でありながらとても静かで
古くから文化人、知識人と呼ばれる方々が多く居を構える場所でもありました

現在でもお貴族様のロンドンの家や
アッパークラスの人々が住む地区としても
羨望の眼差しを受けることのできる
住宅地でもあります

しかし、この最寄駅スローンスクエア(Slone Square)駅から
長く一直線に延びる1本の大通り
キングス・ロード(King's Road)は
1980年代にこの大通りから発祥
一時期はロンドンの顔ともなった
『パンク』が生まれた場所でもあり
ちょっぴりその対照的な顔を持つ
ロンドンの中でも人気のショッピングエリアです

現在はそのパンクさん達の姿を
この界隈で見かけることはめったになくなりましたが
(と、言うより私は見かけたことはない・・・)
それでもこのキングス・ロードが
この街のファッションの中心地であることには変わりありません

訪れる度に新しい街に変化している通りです

週末だけでなく常に人がのんびり散策するのにも
飽きさせない場所であるここで比較的新しいエリアで
前回初めて訪れたカフェ、デリとレストランをご紹介します






【MANICOMIO】

イタリアンカフェ、デリ&レストラン


行き方 :     地下鉄 サークル(Circle)線、またはディストリクト(District)線の
  スローンスクエア(Slone Square)駅


  バスは11番・137番・211番・360番にてスローンスクエア(Slone Square)下車
    *ミセス・ハリガン宅からバスで向かう場合はLupus streetにて
     360番から24番バスへ
乗り換えての利用が可能です
住所 :   85 Duke of York Square Chelsea London SW3 4LY
   Tel : 020-7730-3366 Fax : 020-7730-3377




チェルシー界隈地図

地下鉄駅スローンスクエア駅
カフェ、デリとレストラン『MANICOMIO』



このスローンスクエア駅から徒歩5分もかからないこの小さなスクエアは
以前訪れた時はまったく気づかず・・というより
まだ完全に造られていなかったんですねー


今回このお勧めのカフェ、デリとレストランは
ロンドンに住む食べることとパリが大好きな先輩でもあるSさんお薦めの場所でした

この界隈はショッピングでも大好きな私の場所でもあったので
もう!うきうきしながら
寒さなんて気にせず(2月だったのです)出かけたのでした


ヨーク公爵の広場
夜のDuke of York Square

この場所はキングス・ロードから細い路地を入ると
可愛らしい広場に出ます

その広場には軒を連ねたショップが並んでいます

その並びにカフェ、ショップ、レストランなどがあり
昼間はこの界隈でのショッピングに疲れた人々の
ちょっとした隠れ家のようです

時間的にカフェはすでにしまってしまいましたが
その併設されたショップもSさんお薦めだったので
早速その日の宿でお世話になっていたミセス・ハリガンへの贈り物に
イタリアンジャム(ね?あまり聞いたことはありませんが美味しいそうでしょう?)を・・・



The Deri


Sさんに導かれるままに
その広場に出るとひときわ白い傘と
オープンカフェのテーブルが出ている
お店が目を引きました
ここがお勧めのデリとカフェ


小さな白い間口の入り口をくぐると
店内は目を奪われるような
楽しいおもちゃ箱のような空間が広がっていました
 
デリのドルチェコーナー デリの店内
左:ドルチェとペストリーの数々
見えいるだけで美味しそうなチョコレートやペストリーは
希望すれば試食させてくれます

右:冷凍のお惣菜や飲み物ワインやソフトドリンクが並んでいます
右の写真の棚からミセス・ハリガン宛てのジャムを買いました
イタリアンクラッカーや形様々なパスタは見ているだけで愉しい

並べられたお惣菜やドルチェの数々は
少しづつ求めてお夜食や軽食でいただくのにいいな〜と思いました

飲み物もありますので次回は是非お宿でのお夜食に試してみたいです



デリの店内奥がカフェ


デリのドアから一直線に足を進めると突き当たりがカフェになります

丁度この写真で前方出てきた男性はカフェのウェイターさん
こちらはやっぱりイタリアンということもあって
このデリの店員さんもウェイターさんも皆さん明るい明るい
とっても気さくで感じの良い対応をしてくれます

ジャムやオリーブの瓶詰めなどはプレゼント、と申し出ると
愉しそうに一生懸命ラッピングをしてくれます
ちょっとしたお土産にもGOOだと思います



時間が遅かったためにカフェは残念ながら閉店してしまいましたが
とても入ってきた店内からは想像できないくらい広い中庭風になっていました

デリの入り口付近のテーブル席もとても魅力と最初は感じましたが
晴れた日には逆にこの中庭風の広い空間での
お茶も良さそうで・・・・
次回は絶対に昼間立ち寄ることをしっかり頭に刻み付けたのでした







【MANICOMIO】
Restaurant & Bar




そして、今回はこの国において最も信頼のおけるガイドとしても名を馳せるAAガイドでも
こちらのレストランは
昨年ロゼッタマーク一つをすでに獲得しています








The Deliのお隣の扉を開けると
先ずはBarに入ります
こちらで一息入れてからレストランへ・・・
でも、もし予約を要れずに訪れて席がないときは
こちらのBarで待つこともできます

実はそのようなレストランへ行くことは
正直少々堅苦しいかな〜と思ったのも確かでした
旅行中はラフなスタイルが定番になっている私ですから・・

しかし、Sさんご自身実はロンドンでもミシュラン星印を持つレストランご勤務
彼女の食への興味もそこからで
そのようなレストランでのマナーは日常

そんな彼女が“気楽な服装で行けるお薦め”とのこと
そんな言葉に甘えてすっかり「いつもの服装」

もちろん、レストランによってはある程度の服装は
ご自身がその場でゆったりとするためにも
その場に合った服装をされることをお薦めします

そんなことから私自身がいつもの旅では昼間は思いっきり歩き回るために
動きやすい服装&歩くための靴、という格好なのものですから
ちょっとしたレストランへの服装ではない、ということもあり
なかなかそのようなお夕食を取ることは数少なかったのです

この『MANICOMIO』

そんな私の不安を一気に吹き飛ばしてくれる
気さくなレストランとして
今回ご紹介したかったのです



MANICOMIOのBar
Sさんと私 入り口入ってすぐのBar



すでに予約を入れておりましたので
席について先ずはスターターから

選べるセットメニューもありますが

やはり私はアラカルトでお願いするのが好き 

アペリティフ、パスタ、と赤ワイングラス、とドルチェ&カプチーノ




アペリティフも多過ぎず、少なすぎずの3種の盛り合わせ
一皿に3つの種類がそれぞれお肉、お魚、野菜とお行儀よく並んでいました


スターター

普段肉が苦手な私ですが、
イタリア語と英語で書かれたメニューをよく読んで食べられそうな、
ちょっぴり博打的に頼んだ、このお肉は◎
赤味の柔らかい牛と真ん中は鴨、そして、右は真っ黒ですがマリネされたこはだのようなお魚
どれも想像していた以上の繊細なお味で
これが正直ロンドンでいただけるものとは思わなかったーーっっ

そして、不用意に『アペリティフ』という量がとても嬉しい
ちゃんと次ぎが楽しめるような後味の良い、正しくこれからが楽しみーという一皿

そして、どのお店でも付け合せとして出てくる
イタリアンパンがとても美味しく
こちらでは3種のパンでした

ファカッチャ、ハードパン、山型パンといくらでもおなかに入ってしまうのです






その次はパスタだというのに・・・

通常はお料理(お肉かお魚の一皿になります)になるのですが
このような頼み方も気軽にできる、ということが
寛げる一つの要因かもしれません

一皿一皿を無理なく美味しくいただけ、
ご一緒した方との会話も楽しめるようなお食事が旅先でできる、ということは
日常のまま、1番のんびりできますよね・・


そして、

フィットチーネ

その私のパスタはお魚の卵を散らしたフィットチーネ

もうもう・・・『牛』になってしまうほど美味しかったーーーっっっ!!

お味がまろやかで、ほんのり磯の香りがして、
パスタの茹で方もちょっぴり固め
いただいていくうちにその麺に更にお味がしんなりと浸透し、
いくらいただいても飽きのこない・・・
おなかが入ればもっといただきたかった 

今までロンドンでいただくパスタは一種の賭けのようなもので
“茹で過ぎ”が一般的
だから、今までこの国でいただいてきたパスタで1番美味しかったのは
ホームスティ先でのロイの作るお皿でした

そして、そして!
なんと!この晩は実は私の誕生日だったのです

Sさんがお店の方に予めリクエストをしてくださり
このようなバースディ・ケーキを・・・



バースディ・チョコケーキ


アイスクリームにたったろうそくと
このチョコケーキがまた抜群に美味しい
スプーンを立てると中からとろっとしたチョコが流れ出してくる・・というもの

やっぱりイタリアって美味しい国だな〜と感激していたら・・・
そうだ!ここはロンドンだったーーっ



旅行中は何かと観光に忙しく、気がつくと
パブやお惣菜で済ませてしまうお夕食も長い旅の間の1回くらいは
このようなお食事を楽しみたいもの

そして、敷居の高いレストランよりも
何よりも気遅れのしない食事が楽しめること・・
そんな当たり前のことをこのレストランでは過ごせます






帰り際に入り口近くのBarでコート待っている間に
キッチンから出てきてBarmanと談笑し始めたのが
実は帰国してから気がついた
このレストランのシェフ

まだまだ実際お若いお二人でした

気さくなお店の雰囲気と美味しいお食事
時間を気にすることなく過ぎたこの数時間は
本当に異国での食事だったのか・・?と思わせるほど
寛くことができた時でした


そんなこともあり、
なかなかご案内できます写真を撮ることを忘れるくらいだった
このレストラン

どうぞ、詳しくは下記サイトにて
メニューも載っているので
ついつい次回は何を食べてみようかな?とわくわくします
 

Manicomio



*尚、夕食は混み合いますので予約をされることをお薦めします
また、ご予算的には£30.00〜からでしょうか・・


いつもは何となく慌しく夕食を取ってしまうことしばしばですが
旅の中でのせめて1回くらいは
予約を取って
じっくりとメニューとにらめっこして
スタッフから様々なアドヴァイスをもらって
ゆったりとした時間を持つのは本当に良いな〜と思います


そして、『星〜』だの、『セレブ〜』とか気にせず
服装も旅で持っていける範囲の中でのもので
気楽にお食事できるレストラン

私にとってはそんな場所をいくつか持っていたら・・と・・・
これから陽の延びるときでの夜の過ごし方にお薦めします












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